カボチャの馬車は、途中下車不可!?

……は?


状況が飲み込めないまま横抱きにされて、運ばれて。
ソファへと放るように投げ出されてから、ようやく我に返った。

「いっ……いきなり何す——」
「もう止める」

え……?

「おとなしく待つの、もう止めるよ。ぼんやりしてて、他の男に奪われるなんて冗談じゃないからね」

起き上がろうとした私の両手首を大きな手でひとまとめにすると、有無を言わさず頭上で縫い留め、のしかかってくる。

「今ここで抱く」

「なっ……」

「他の男となんかじゃ満足できなくなるくらい、たっぷり愛してあげるよ」


劣情に歪んだ声音で言い。
つっと……片手で私の胸の膨らみを押し上げた。

「……っ!」

そして、その長い指を焦らすように周囲へと這わせていく。

シャツの上から繰り返される官能的な動きに、身体の奥からじれったいような衝動がうねるように突き上げて、ビクビクっとのけぞってしまう。
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