カボチャの馬車は、途中下車不可!?

はぁあっ……


脱力しながらソファの上、なんとか呼吸を整えた。


邪魔が入って、ホッとしてる?
それとも、がっかりしてる?
どっち……?

彼が消えたドアを見やりながら、ぼやっと考えていると。



ガチャッ


聞きなれた小さな音は、玄関ドアの開閉音だ。


……嘘。外に出ていったの?
つまり今の電話、そんなに私に聞かれたくない内容ってことだろうか。
一体、誰から?


胸の内に、嫉妬と疑惑がチリっと交差する。


気になってたまらなくて。
少し迷ってから、私は後を追った。
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