カボチャの馬車は、途中下車不可!?

マッチングアプリ。
もしかして……彼が、まだ続けていたら?
昨夜会っていたのは、アプリで知り合った相手……だったかもしれない。

可能性は、ある。

手の中のスマホを見下ろした。
そうだ。
怖がってばかりいないでもっと早く、調べるべきだったんだ。

小刻みに揺れてしまう指で、何度も間違えながら、文字を打ち込んで。
検索をかけると、すぐにそれは現れた。

「ラブザワールド……ハイクラスの出会いを……ってこれよね」
説明を読むと、国籍を問わず、一定の収入以上の人が入会できるみたい。

アップロードして……開く。



なかなか画面は切り替わらない。




どくんどくん……



体中が心臓になったみたいに。
ドラムみたいな音を、全身で感じた。


ようやく画面が、変った。


「え」

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