カボチャの馬車は、途中下車不可!?
はぁはぁ……はぁはぁ……
全力で荒く息をつきながら、私は部長に頭を下げた。
「す、みませ……ん、あの、私、自分で言っといてあの……でもっ……」
部長のことは確かに好きだ。
でもそれは、恋愛感情とは違う。
唇を噛んで、言葉を探した。
どうしよう。
部下でいたいのに。
この関係は、壊したくないのに——
プッて。
小さな笑い声が聞こえた。
「……なーんてな」
「……へ?」
顔を上げると。
いたずらっ子のような笑みと、ぶつかった。
「わかっただろ。俺じゃないって」