カボチャの馬車は、途中下車不可!?
グイっ!!
突然、ものすごい力で体が引っ張られて。
叩きつけられるように、地面に倒れ込んだ。
「った……!」
誰かが、私を抱え込むように覆いかぶさってきて。
視界は、闇に包まれた。
キキィイイイッーーー!!!!
強烈なブレーキ音。
突風が、吹き抜け——
ドォオオンン!!
響き渡る爆音。
バチバチっと何かが降り注ぎ、コンクリートに跳ね。
何かが焦げるような、不快な異臭が充満していく。
私はギュって目を閉じて、ただ凍り付いたようにじっと、息をひそめた。
何? 何なの?
一体何が……起こったの?