カボチャの馬車は、途中下車不可!?

バタン。


タクシーから降りて、マンションの入り口へ重い足取りで向かう。


そこへ——



「飛鳥っ!」



え?



思わずマンガみたいにゴシゴシ、目をこすってしまった。
信じられなくて。


え? 


え?
なんで?

あんまり会いたいと思ってたから、ついにマボロシ見ちゃった、とか?
幻覚?

だって。

息を弾ませ、金髪を振り乱しながら駆け寄ってくるのは……

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