カボチャの馬車は、途中下車不可!?
こんな道端。
誰に見られるかわからない、こんな場所でこんなこと……
頭の片隅に引っかかっていた羞恥心のかけらは、数秒ともたず、ディープなキスに吹き飛ばされた。
「は、……ぅふっ……ぁ」
欲情にけぶる眼差し、
ざらりと触れ合う舌、
押し付けられる熱い体——
彼のすべてが、私を強く求めていて。
身体の奥、甘く昏い焔を焚きつける。
「飛鳥……っ飛鳥、愛してる……」
激しさを増すキスの合間。
荒っぽく紡がれる睦言に、耳が、身体が、とろけていく。
私を……手に入れたら。
彼は、どうするんだろう?
もう、興味なくなってしまう?
変わってしまう?
でも……と、私は心を決める。
彼が、好き。
この気持ちは、本物だから。
後悔なんかしない。
今はただ、この感情に溺れてしまおう——