カボチャの馬車は、途中下車不可!?
18. lovers
背中に、さらりと乾いたシーツの感触——
潤んだ視界を上げれば、悩まし気な眼差しで見下ろす彼がいて。
募る想いに胸がつぶれそうになる。
視線を合わせたまま、浅い呼吸を繰り返し。
吸い寄せられるように、唇を重ねた。
「……っライ……ぁ……」
噛みつくように、奪うように、幾度も深く舌を絡めて貪られ。
脳髄のさらに奥へ、ジンと痺れるような快感が灯る。
あっという間に、みっともないほど息のあがってしまった私を、ライアンは楽しそうに見つめて、身体を起こした。
そのままするっと、自分のTシャツを脱ぎ捨てる。
……思わず、息をのんだ。
明かりを落としていてさえわかる、均整のとれた白い裸体は、直視するのがためらわれるほど、美しくなまめかしい陰影を帯び。
オロオロと視線が泳いでしまう。
ふっと、彼が笑う気配がした。