カボチャの馬車は、途中下車不可!?
キシッとスプリングが軽い音を立て。
ベッドが彼の重みを受け止める。
再び覆いかぶさってきた彼は、私の顎を捉え、いたずらっぽく目を細めた。
「よそ見するなんて、余裕だね?」
「ち、ちがっ……っ!」
言葉は、彼の唇に飲み込まれて、押しつぶされる。
「んん、……っ」
有無を言わさず、こじ開けられた唇。
「……、ぁ……っ」
朧な視界。
感覚だけが、鋭敏に、鮮明になっていく。
発火しそうなほどの熱と、荒々しい息遣い。
重なった唇から洩れる、卑猥な音。
すべてに、狂わされていく。