カボチャの馬車は、途中下車不可!?


「気のせいだろ。もう行くから。飛鳥のメッセージが、気になるんだ」


ライアンの声。
そして。
「あ? お、おいちょっと待てよ!」

花屋さんの足が止まった。


そのまま……くるりと引き返していく。

「まあいいや。キングにはオレからうまく言っとくけど。とにかくあの女……真杉飛鳥から絶対目を離すなよ。警察に駆けこまれでもしたら、面倒なことになる」

「わかってる」



どくんどくんどくん……


エンジンがかかる音。
それから。



車が、走り去っていった。


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