カボチャの馬車は、途中下車不可!?

軽めにメイクしながら、これからどうしようかと考えた。

正気、頭はぐちゃぐちゃなままだけど……
そんな中でも、はっきり言えることがある。


私は知りたい。
すべてを知りたい。

どうして彼が嘘をついたのか。
そうまでして、何をしたかったのか。


だってこのままだと、私は全然納得できないまま。
彼への想いを引きずって、一歩も先に進めない気がする。



室内をうろつきながら、仮説をたててみた。


例えば、ライアンがうちの顧客情報を狙って、私に近づいたとする。
その過程で、私が彼らにとって不都合なことを知ってしまい狙われてる、とか。


でも、そうすると、おかしいわよね。


だって、どうしてライアンは、私を直接襲わないの?

あれだけ一緒にいたんだもの。
いつだって、どうにでもできたのに。

わざわざ事故に見せかけて車で追い掛け回したりしなくても……
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