カボチャの馬車は、途中下車不可!?
やっとく……殺っとく。
よね、漢字変換すると。
カラカラに乾いた喉を鳴らして、無理やり唾を飲み込んだ。
ツ——……っと、頬を汗が滑り落ちていく。
よく意味のわからない部分もあるけど。
私を殺そうとしたのは、こいつらで。
こいつらは都築さんの仲間で。
おそらく、何かの犯罪を犯していて。
私は今、彼らに捕まってる。
それは間違いない。
私は自分の置かれた状況を、かなりヤバい状況を、飲み込み始めた。
ぼやっとしてる時間なんてない。
言いたいこと、叫びたいことは山ほどあるけど。
とにかく今は、ここから逃げなくちゃ。
でも……どうやって?
「だいたい、最初っから俺は嫌だったんだっ!!」
「だぁかぁらぁ、ちっとは落ち着けって。もう1本開けるか?」
「こんな時に酔えるかっ!」