カボチャの馬車は、途中下車不可!?
「何、するつもり……?」
声が震え、全身に汗が噴き出した。
こんなシーン、ドラマでしか見たことないけど。
これって、まさか……
「怖がんなくていーよ。まぁ俺らの罪かぶってくれてありがとうって、せめてものお礼? 的な。気持ちよーく、あっという間にぶっとべるヤツ用意したからさ」
手慣れた動作でプッシュすると。
針の先端からキラキラッて数滴、液体が光りながらこぼれ落ちた。
「や、やだ……」
河部のやろうとしていることを脳みそが正しく理解して。
急激に呼吸が苦しくなっていく。
嘘でしょ……冗談よね?
やめて……
「ちゃんと押さえとけよ」
ガシッと男たちに両側から私の腕は捕らえられて。
身体の動きを封じられて。
「いやっ……」
ふるふる、首をふる。
壊れた人形みたいに、痛くなるほど首を振る。
「お願い、やめてっ……」