カボチャの馬車は、途中下車不可!?
いやだ、いや……
お願い……
誰か……たすけ、……
ドアは、固く閉まったまま。
誰も、来てくれない。
私は、一人だ。
目を、閉じたいのに。
泣きたいのに。
まぶたも口も、凍り付いたみたいに、動かない。
尖った針の先端が……
照明を跳ね返して、ギラリと冷たい輝きを帯び。
むき出しの腕に近づいてくる。
私はただただ。
ひきつったような呼吸を繰り返しながら、なすすべもなく、それを凝視した。
「いや……いやぁっ……!!」