カボチャの馬車は、途中下車不可!?
24. 続・救出


「くそっ……オカマなんかに何ができる……やっちまえっ!!」


河部が命じると、男たちが口々に奇声をあげながら、一斉にライアンに襲い掛かった——
「きゃああっ!」

たまらず、両手で視界を覆ってしまった私の耳に。


ドカッ……グシャッ……
ガツッ……


何かがぶつかり、砕けるような音が断続的に届き。

そのあまりの生々しさに、血まみれで倒れるライアンが脳裏に浮かび、喉の奥から嗚咽がこみあげてくる。


どうしようっ……
ライアンが、ライアンが——……

早く助けをっ……



——ん?


あ、あれ……?


その時ようやく、私は自分の手首が自由になっていることに気づいた。
う、動かせる……なんで!?
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