カボチャの馬車は、途中下車不可!?

そういえばラムちゃん、一人っ子だったっけ。
親としては、オタクっぷりを間近で見てて、心配になったのかもしれないな。

うちは弟も妹ももう結婚してるし、子どももいて。プレッシャーかけられることはなくて助かってるけど。
もはや諦めてる、ってとこだろうな。


「ねえ飛鳥さん」

「ん?」

「一緒に登録してくれませんか? 一人じゃ心細くて……」

突然振られて……少し言葉に詰まってから、
「あー……ごめん。私は……」と首を振った。

「……まだ、忘れられないんですか? ライアンさんのこと」

こちらを伺いながら、彼女がおずおずと聞いてくる。

彼とは別れた、って簡単に言っておいたけど、それだけだから。
きっと気になってたんだろうな。

「もったいないですよっ! 飛鳥さん綺麗だし面倒見いいしっ、絶対いい奥さんになりますって」

「あはは……ありがとう」

「次、探しましょう! 次!」

次、かぁ……
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