新妻独占 一途な御曹司の愛してるがとまらない


「何かあれば、またご連絡ください。念の為、メールでもインタビュー内容の回答はお送りしておきますので」


抜かりない近衛さんの気遣いに、私は「ありがとうございます」と頭を下げた。

そうして踵を返して、たった今来たばかりの道を引き返そうとしたのだけれど──。


「──花宮さんは"運命の再会"というものについて、どう思われますか?」


唐突にそんなことを口にした近衛さんを前に、私は足を止めて振り返った。

……運命の再会?

思いもよらない言葉に驚いて、飲み込むのに時間がかかった。


「三度目の正直……というものに掛けて言えば、三度目の運命の再会……とでも言いましょうか」


近衛さんが何を言いたいのかサッパリわからない。

けれど彼の表情は相変わらず変化のない真剣そのものなので、私は少し考えてからゆっくりと口を開いた。

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