新妻独占 一途な御曹司の愛してるがとまらない

「すごいわねぇ……。桜ちゃんが考えたものが、世の中のたくさんの人を笑顔にするのね」


おばあちゃんは、以前よりも声が少し小さくなった。

それでも私が関わった仕事の話をすると、おばあちゃんは本当に幸せそうに笑ってくれる。


「まだまだスタートラインに立ったばかりたし、やっぱり最終的にはデザイン部に移ってジュエリーデザイナーになりたいって夢は変わらないけど……。でも、今、企画課で学んでることは将来の役に立つと思うの。だから本当に楽しいし、すごく勉強になってる」


言いながら笑えば、おばあちゃんもまた嬉しそうに頷いてくれた。

今回の企画を通して、初めてデザイン部のデザイナーさんたちとも話をした。

たくさんのデザイン画を見せてもらって、色んな話も聞けたのだ。

中には私と同じように企画課で仕事を学んでからデザイン部に移ったという人もいて、憧れの気持ちも大きくなった。