新妻独占 一途な御曹司の愛してるがとまらない


「クリスマスジュエリーのデザインも、どれも本当に可愛くて……。いつか私も、自分がデザインしたジュエリーを世の中に送り出したいと思う」


ひとつひとつのジュエリーと向き合う。

それはすごく幸せで楽しくて、毎日会社に向かう足は軽い。


「そう……私も本当に楽しみだわ」


ゆっくりと動いたおばあちゃんの手が私の手を取って、優しく動いた。

──クリスマスジュエリーが完成したら、おばあちゃんに一番にプレゼントしよう。

それはまだサプライズとしてのお楽しみで、おばあちゃんには内緒にしてある。


「それじゃあ、おばあちゃん。また明日ね」


そのあともしばらく話し込んでから、私はいつもどおり荷物を持って病室を出た。

私が声をかけるとおばあちゃんは無言で手を振って、私を静かに送り出してくれた。

──明日は、頑張らなきゃ。

明日の発表に向けて逸る気持ちを抑えきれずに家路を急ぐと、空には美しい星が輝いていた。

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