新妻独占 一途な御曹司の愛してるがとまらない


「大丈夫。桜には俺がいる」

「うん……っ」


今度こそ素直に頷いて彼の胸に額をつければ、優しい手が何度も背中を撫でてくれた。

最愛の人との別れと、残された家族との絆。

足元を駆け抜ける冬の風。

けれど今は不思議と、寒さは感じられなかった。

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