新妻独占 一途な御曹司の愛してるがとまらない
「 愛してる 」
「ご迷惑をお掛けしました」
おばあちゃんを送るための手続きや手配、葬儀を含めたすべてを終えたあと、私はLunaに出勤した。
おばあちゃんが遺した言葉の通り、葬儀は身内のみで執り行った。
その間、湊はほとんど私と一緒にいてくれて、彼の仕事のカバーもすべてLunaの社員たちがしてくれたということだ。
「大変だったな」
会社に着いてすぐ頭を下げた私に、労いの言葉をかけてくれたのは根岸さんだった。
次いでタイミングを見計らったように声を掛けてくれたのはサツマちゃんと、カブくんだ。
「あ、あの、ハナちゃん……いや、あの、如月夫人?」
「如月社長の奥さんがハナちゃん先輩って……あの、その、私たち、全然知らなくて……」