新妻独占 一途な御曹司の愛してるがとまらない
「桜……愛してる……」
「あ……っ」
耳元で囁かれ、身体の芯が甘く震えた。
散々溶かされたせいで身体は彼を受け入れるための準備を終えて、それでも痛みが私の中心を駆け抜けた。
「みな、と……っ」
真っ白になりそうな思考の中で、何度も、何度も。
愛しい彼の、名前を呼んだ。
──好き。大好き。愛してる。
胸元で光る桜のチャームにキスを落とした湊が、私の耳元に唇を寄せる。
「……俺のほうが、何倍も愛してる」
多分、絶対。
そんなことを言う彼が愛しくて──。
私は暖かい彼の腕の中で、溢れる幸せを抱えてそっと、微笑んだ。