新妻独占 一途な御曹司の愛してるがとまらない
 


「あ、あの……すみません……。今、自分なりに頭の中で状況を整理してみたんですけど、考えれば考えるほど、もう何がなんだかわからなくなりました……」


だからもう、思ったことをそのまま口にした。

だってこんなの、どう処理しろというのだろう。

もしかして如月さんは、私のことをからかってるの?

私の境遇を憐れんで、同情してしまったのだろうか。


「んー、わからないと言われても、今伝えたこと、そのままの意味なんだけどな」

「え?」

「確かに、これ以上ないアイデアだと思ったから勇み足で話してしまったけど……全部、今言ったとおりだよ」


けれど今、柔らかに微笑みながら答える彼は、私を憐れんで同情しているようには見えない。

そのままの意味って……まさか、本気?

いやいや、そうだとしてもこんな美味しすぎる話、あるはずがない。

あったとしても、それは詐欺だよ。

明日になったら全部冗談でした、なんて言われても、「やっぱりね」と、逆に納得してしまう。

 
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