新妻独占 一途な御曹司の愛してるがとまらない
 

「……如月さん、申し訳ありません」

「え?」

「ありがとうございます。今のお話、謹んでお受けいたします」


そう言って微笑めば、再びキョトンと目を丸くした如月さんと目が合った。


「私、如月さんと結婚します。これからどうぞよろしくお願いします」


言い終えて、頭を下げた。

けれど次に顔を上げたら何故か心外そうな表情をした彼がいて、思わず首を傾げてしまった。


「如月さん?」

「……なんで申し訳ないとか言うんだ。一瞬、また断られるのかと思ったけど、安心した」


今度こそ、朗らかに微笑んだ如月さんを前に胸の奥が熱くなる。

相変わらず窓の外には宝石が散りばめられたような夜景が広がっていて、どうしようもなく泣きたくなった。

 
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