悪しき令嬢の名を冠する者
「そんなことはないさ。美少年はレジスタンスの一員。だから任務内容も含めて特別に〝例の手紙〟を見せてあげよう」
「レイニーに届くっていう差出人不明の手紙か」
「ああ、レイニー様は毎度答えが分かってるみたいだけど、けして教えてはくれない」
「怪しいよねぇ。そんなに知られちゃいけない〝秘密〟があるのかな?」
「ベルナール」
「侮辱してるわけじゃないよ。可能性を提示したまでさ」
唇を撓らせるベルナールが何を考えているのか分からない。ただ、こういう時は大抵〝悪戯〟しようとしているのだ。
彼の表情はそれを物語っており、頭が痛くなりそうだった。
「レイニーに届くっていう差出人不明の手紙か」
「ああ、レイニー様は毎度答えが分かってるみたいだけど、けして教えてはくれない」
「怪しいよねぇ。そんなに知られちゃいけない〝秘密〟があるのかな?」
「ベルナール」
「侮辱してるわけじゃないよ。可能性を提示したまでさ」
唇を撓らせるベルナールが何を考えているのか分からない。ただ、こういう時は大抵〝悪戯〟しようとしているのだ。
彼の表情はそれを物語っており、頭が痛くなりそうだった。