悪しき令嬢の名を冠する者
「従僕の仕事は屋敷ごとに違うのよ。我が家でやってもらうのは、主に私の付き人ね」
「それだけ?」
「ええ。元々、従僕は観賞用だからすることがないの。メイドが掃除する時に家具を動かしたり、給仕をしてみたり、その程度なのよ。でも観賞用だから制服はこれ」
「ショートパンツにガーターベルト……」
「ええ。これが正装」
「そうですか……」
「ストッキングもあるわよ」
「げっ……」
「本当に素直ね。ロビンは」
レイニー様が笑声を上げる。綻んだ素の表情に微笑ましい心持になった。
「それだけ?」
「ええ。元々、従僕は観賞用だからすることがないの。メイドが掃除する時に家具を動かしたり、給仕をしてみたり、その程度なのよ。でも観賞用だから制服はこれ」
「ショートパンツにガーターベルト……」
「ええ。これが正装」
「そうですか……」
「ストッキングもあるわよ」
「げっ……」
「本当に素直ね。ロビンは」
レイニー様が笑声を上げる。綻んだ素の表情に微笑ましい心持になった。