悪しき令嬢の名を冠する者
第42輪*side ユアン*
僕も姫であった彼女と同じように、息子であるというだけで糾弾を受けた。
辛くは無かった。この想いが彼女と同じものだと思えば、愛しさすら感じることが出来たから。
そうして僕は、なし崩しの人生を生き、二十三歳の夏。リーリエ様の墓の前で手首を切る。国と共に滅ぶのが彼女の運命なら、僕の運命でもある気がした。
睡蓮の花言葉は沢山ある。
〝優しさ〟
〝信頼〟
〝純情〟
〝信仰〟
〝甘美〟
〝清純な心〟
〝清浄〟
〝心の純潔〟
〝純情〟
〝慎重〟
辛くは無かった。この想いが彼女と同じものだと思えば、愛しさすら感じることが出来たから。
そうして僕は、なし崩しの人生を生き、二十三歳の夏。リーリエ様の墓の前で手首を切る。国と共に滅ぶのが彼女の運命なら、僕の運命でもある気がした。
睡蓮の花言葉は沢山ある。
〝優しさ〟
〝信頼〟
〝純情〟
〝信仰〟
〝甘美〟
〝清純な心〟
〝清浄〟
〝心の純潔〟
〝純情〟
〝慎重〟