悪しき令嬢の名を冠する者
「いい加減、飲むのやめなよ」
「もうクセになってるんだよ」
酔いつぶれることがなくなったものの、リーへの追悼は続いている。
彼女は生きていた。それがどれだけ嬉しかったことか。少なくとも心が満たされたのは事実だ。
それでも、あの子を殺した罪は消えてなどくれない。散々、拷問を受け、それでも国を裏切らなかった彼女を、俺は闇へと突き落としたのだから。
「もうクセになってるんだよ」
酔いつぶれることがなくなったものの、リーへの追悼は続いている。
彼女は生きていた。それがどれだけ嬉しかったことか。少なくとも心が満たされたのは事実だ。
それでも、あの子を殺した罪は消えてなどくれない。散々、拷問を受け、それでも国を裏切らなかった彼女を、俺は闇へと突き落としたのだから。