悪しき令嬢の名を冠する者
*side ベルナール*【後編】
*
「お邪魔するよぉ?」
「ヴェーン侯爵様、こんな廃れた酒場に如何様です?」
「お前の顔を見ておこうと思ってね。ほら、お前が好きなマリーも連れて来たよ~」
「揶揄わないでください」
「そうですよ旦那様。今日は大切な日なんですから」
ヴェーン侯爵様はマリーと共に入店すると、俺の向かいに腰掛ける。マリーは、そそくさとカウンターに向かい勝手に紅茶を準備し始めた。
「お邪魔するよぉ?」
「ヴェーン侯爵様、こんな廃れた酒場に如何様です?」
「お前の顔を見ておこうと思ってね。ほら、お前が好きなマリーも連れて来たよ~」
「揶揄わないでください」
「そうですよ旦那様。今日は大切な日なんですから」
ヴェーン侯爵様はマリーと共に入店すると、俺の向かいに腰掛ける。マリーは、そそくさとカウンターに向かい勝手に紅茶を準備し始めた。