悪しき令嬢の名を冠する者
「なにをなさるの!?」
「なにって〝ナニ〟だろ?」
「やめっ……いや……!?」
「静かにしろよ。いいのか? こんな姿、大勢の人間に見られても」
彼の掌に鼻と口を塞がれる。息苦しさに視界が歪み、景色が滲んでいく。
「んー……!? ンー!?」
「黙れって言ってんだろ!?」
助けを呼ぶべく呻き声を上げていると、口に布を詰め込まれた。
引き裂いたドレスの一部だろう。レースか何かが口腔を侵す。いがいがと主張を繰り出す塊を舌で押し戻そうとするも上手くいかない。
そのうち足元を引き裂かれ、風と共に彼の手が太腿を撫でまわすのが分かった。
「なにって〝ナニ〟だろ?」
「やめっ……いや……!?」
「静かにしろよ。いいのか? こんな姿、大勢の人間に見られても」
彼の掌に鼻と口を塞がれる。息苦しさに視界が歪み、景色が滲んでいく。
「んー……!? ンー!?」
「黙れって言ってんだろ!?」
助けを呼ぶべく呻き声を上げていると、口に布を詰め込まれた。
引き裂いたドレスの一部だろう。レースか何かが口腔を侵す。いがいがと主張を繰り出す塊を舌で押し戻そうとするも上手くいかない。
そのうち足元を引き裂かれ、風と共に彼の手が太腿を撫でまわすのが分かった。