君とのゲームの行方
「はぁ!? 何よそれ! むかつく!」

「一番むかついてるのは誰だかわかってんのかよこのゲームおたく! きぃぃぃぃ!」

 とりあえず、傍らのベッドにあった枕を俺は茜に投げつけた。すると、見事に茜の顔面に命中する。あ、ボスって言ったボスって。いたそー。

「ちょっと何すんのよ!」

 すると、今度は茜がクッションを俺に投げつけた。俺はそれを運よくキャッチすると、再び茜に投げ返す。

「だいたい女のくせにそんなゲーム強いんじゃねー! “いやーん、負けちゃったー。弘人教えて”くらいの色気は見せろや!」

 今度は茜がキャッチ、俺に投げつける。

「はん! 弘人なんかにそんなことやってもしょうがないでしょうが! もっとイケメンにならやるけど!」

 再び俺に投げつけられたクッション。……だけど、もうめんどくせー。こうなったら直接……!

「馬鹿かお前は! 俺はそれなりにモテるんだぞ! 何度か告白されてるし! あとで後悔させてやるからな! ……おら、くすぐってやる!」

 物を投げるのが面倒になった俺は、茜に詰め寄ると、わきの下を直接くすぐる。

「……! あははは! ぎゃははは! ぎゃー、ぎゃー! やめ……あははは!」
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