溶けろよ、心
*
「じゃあ今日は、これで解散!」
「受験がんばるぞー!!」
幹事のナツキと山下くんの合図で、みんなバラバラに散っていく。
ナツキと梨菜は自転車で来たらしい。
私は、るいと2人で駅まで歩いた。
「真由、最後の方具合悪そうだったけど、大丈夫だった?」
晴斗の話を聞いた後はもう何も頭に入らなくて、相槌ばかり打っていた。
るいは、それに気づいていたらしい。
私はこくんと頷いた。
「志賀くんのことは、もう大丈夫なの?」
私はもう一度頷いた。
るいは心配そうな顔をしていた。
だけど、こんなこと……言えない。
晴斗に他の女の子とキスしてほしくない。
なんて、醜い感情なんだろう。
「じゃあ今日は、これで解散!」
「受験がんばるぞー!!」
幹事のナツキと山下くんの合図で、みんなバラバラに散っていく。
ナツキと梨菜は自転車で来たらしい。
私は、るいと2人で駅まで歩いた。
「真由、最後の方具合悪そうだったけど、大丈夫だった?」
晴斗の話を聞いた後はもう何も頭に入らなくて、相槌ばかり打っていた。
るいは、それに気づいていたらしい。
私はこくんと頷いた。
「志賀くんのことは、もう大丈夫なの?」
私はもう一度頷いた。
るいは心配そうな顔をしていた。
だけど、こんなこと……言えない。
晴斗に他の女の子とキスしてほしくない。
なんて、醜い感情なんだろう。