溶けろよ、心
*
「あっ!真由!」
教室に入ると、ナツキが私を見つけて一目散に駆け寄って来てくれた。
「わあ!おはよう!」
梨菜も手を振りながらこちらへやってくる。
「お、おはよう!」
私が言うと、2人は優しく微笑んだ。
私にとって、2人の制服姿は少し新鮮だった。
そこに、
「あれ、橘さん!」
という声が聞こえた。
びっくりした。男子の声で名前を呼ばれるなんて予想していなかったから。
山下くん……?
「え、山下が真由に何の用?」
「お前、その言い方はねえだろ」
ナツキと山下くんが言い合いを始める。お似合いコンビなのかもしれない、と心の中で思った。
「あっ!真由!」
教室に入ると、ナツキが私を見つけて一目散に駆け寄って来てくれた。
「わあ!おはよう!」
梨菜も手を振りながらこちらへやってくる。
「お、おはよう!」
私が言うと、2人は優しく微笑んだ。
私にとって、2人の制服姿は少し新鮮だった。
そこに、
「あれ、橘さん!」
という声が聞こえた。
びっくりした。男子の声で名前を呼ばれるなんて予想していなかったから。
山下くん……?
「え、山下が真由に何の用?」
「お前、その言い方はねえだろ」
ナツキと山下くんが言い合いを始める。お似合いコンビなのかもしれない、と心の中で思った。