溶けろよ、心


「……はあ……はあ……」

午後になって、ダンスの練習が始まった。
久しぶりの運動だからだろうか。体が重い……。


「真由、大丈夫?顔色悪いよ」

「病み上がりだもん。保健室行ってきたら?」

みんなが心配の表情で見ている。

意識が飛ぶわけではないけれど、気が遠のいていく感覚。

頭がガンガンする。ジンジンという音が頭で響いている。


これは本当にきついかもしれない……。
みんなの言葉に甘えて、保健室に行くことにする。

ついて行こうか、と言われたけれど、断った。

視界も足元もちゃんとしているから。

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