溶けろよ、心


キュッキュッと、シューズが床に擦れる音。



ひとり。


静かすぎる廊下を歩いていると、嫌でも考え事をしてしまう。



晴斗を、思い出す。




私、どれだけ晴斗に依存していたんだろう。

自虐っぽく、笑ってしまう。





目の前がぐるぐる回り出す。

立っていられなくて、壁に手をついた。
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