溶けろよ、心


「おはよう」

朝食の席に着く。お父さんは家を早く出るので、もういなかった。


「おはよう。今日はどこ行くの?」

私服姿の私を見て、お母さんが聞いた。


昨日の夕食の時もそうだけど、いつも通りにしてくれるお母さんには感謝しかない。



「今日は…あの、100均」

お母さんは目を丸めた。
たぶん、お母さんならわかってくれるだろう。


「そう。よろしく伝えておいてね」

お母さんは微笑んだ。
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