溶けろよ、心
*
昼休み。るいちゃんが人がいないところがいいって言って、屋上へ続く階段でお弁当を広げた。
「なんで志賀くんと仲良いの隠してたの?たぶんみんな気づいてないよ」
「それは、みんなにからかわれたくなかったから」
「からかわれる?」
「うん。なんかね、恋人みたいに見えるんだってさ。笑っちゃうけど」
自分で言ってて虚しくなる。
「……ふーん。好きなんだ、志賀くんのこと」
「今の話でなんでそうなるの!?」
るいちゃんにはたまにびっくりさせられる。
「悲しそうだったもん、なんか。ちゃんと気持ちは伝えたの?」
昼休み。るいちゃんが人がいないところがいいって言って、屋上へ続く階段でお弁当を広げた。
「なんで志賀くんと仲良いの隠してたの?たぶんみんな気づいてないよ」
「それは、みんなにからかわれたくなかったから」
「からかわれる?」
「うん。なんかね、恋人みたいに見えるんだってさ。笑っちゃうけど」
自分で言ってて虚しくなる。
「……ふーん。好きなんだ、志賀くんのこと」
「今の話でなんでそうなるの!?」
るいちゃんにはたまにびっくりさせられる。
「悲しそうだったもん、なんか。ちゃんと気持ちは伝えたの?」