溶けろよ、心
「もうすぐ夏休みだね」
町田くんが私に向かって言った。今週の金曜が終業式。夏休みに入る。
「そうだね」
「遊びに行こうね」
と、町田くんは誘ってくれる。
「……夏祭り行きたい。行ったことないから」
毎年、夏祭りの日は晴斗と家で過ごしていた。
2人でいるところを知り合いに見られたくなかったし、打ち上げ花火は家からでも十分見えたから。
でも、行ってみたい気持ちはずっとあったんだ。
町田くんは私がそんなことを言うなんて想像してなかったみたいで、何かとんでもないものでも見たような顔をしている。
町田くんが私に向かって言った。今週の金曜が終業式。夏休みに入る。
「そうだね」
「遊びに行こうね」
と、町田くんは誘ってくれる。
「……夏祭り行きたい。行ったことないから」
毎年、夏祭りの日は晴斗と家で過ごしていた。
2人でいるところを知り合いに見られたくなかったし、打ち上げ花火は家からでも十分見えたから。
でも、行ってみたい気持ちはずっとあったんだ。
町田くんは私がそんなことを言うなんて想像してなかったみたいで、何かとんでもないものでも見たような顔をしている。