溶けろよ、心

「いってきまーす」

私は元気よく家を飛び出した。

町田くんとの待ち合わせ場所に向かう。
今日は遅刻しないようにちゃんと家を出た。




待ち合わせ場所に着いたけれど、まだ町田くんはいなかった。
それもそうだ。まだ待ち合わせまで時間がある。


「橘先輩?」

町田くんを待ってキョロキョロしていると、ふとそんな声が聞こえた。
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