溶けろよ、心
*
お風呂を済ませて、部屋に入る。ふう。やっと落ち着ける。
今日は……とっても楽しかった。
小学生みたいな感想だけど、町田くんの隣は居心地がいい。
左手を見つめる。
開いたり握ったりすると、町田くんの感触がまだ残ってるみたいで照れる。
その時、ケータイの音が鳴った。町田くん。
『今日はありがとう!
また連絡する』
結構、しれっとしてるんだよなあ。今日手を繋いできたこととかも。
今日もらった熊の人形を見つめながら思った。本棚に並べられた本たちの手前にそれを置く。
「あっ……」
ラックの雑誌が目に入って気がついた。
私、夏祭り中1度も晴斗のことを考えなかった。
お風呂を済ませて、部屋に入る。ふう。やっと落ち着ける。
今日は……とっても楽しかった。
小学生みたいな感想だけど、町田くんの隣は居心地がいい。
左手を見つめる。
開いたり握ったりすると、町田くんの感触がまだ残ってるみたいで照れる。
その時、ケータイの音が鳴った。町田くん。
『今日はありがとう!
また連絡する』
結構、しれっとしてるんだよなあ。今日手を繋いできたこととかも。
今日もらった熊の人形を見つめながら思った。本棚に並べられた本たちの手前にそれを置く。
「あっ……」
ラックの雑誌が目に入って気がついた。
私、夏祭り中1度も晴斗のことを考えなかった。