溶けろよ、心
*
「ぐあー!思ったより捗ったなー!ファミレス」
薄暗くなってきた外に出て、町田くんは大きく伸びをした。
「そうだね!町田くんのおかげでちょっとできるようになった」
町田くんは数学が得意らしい。私はすごく苦手で、いつも赤点ギリギリラインを行ったり来たりしている。
「俺少ししか教えてないだろ。橘はもともと出来るんだよ」
町田くんはそう言うと、隣を歩く私の頭をポンポンと撫でた。
もう何度されたか分からない。弟がいるから癖になってるのかもしれない。
私はそんなことを考えながら、触られたところに手をやった。町田くんに触れられると、びっくりするけど、胸がきゅんとする感じがした。
「ぐあー!思ったより捗ったなー!ファミレス」
薄暗くなってきた外に出て、町田くんは大きく伸びをした。
「そうだね!町田くんのおかげでちょっとできるようになった」
町田くんは数学が得意らしい。私はすごく苦手で、いつも赤点ギリギリラインを行ったり来たりしている。
「俺少ししか教えてないだろ。橘はもともと出来るんだよ」
町田くんはそう言うと、隣を歩く私の頭をポンポンと撫でた。
もう何度されたか分からない。弟がいるから癖になってるのかもしれない。
私はそんなことを考えながら、触られたところに手をやった。町田くんに触れられると、びっくりするけど、胸がきゅんとする感じがした。