溶けろよ、心
「へー!妹か〜、いそういそう!」

町田くんは楽しそうに笑う。

くしゃっとなってできたえくぼが、可愛いなぁって思う。


「…町田くんは?」

「え?」

「…兄弟、いるの?」

ばちっと目が合う。びっくりしてすぐに逸らした。

「ああ、いるよ〜。弟が1人ね」

町田くんが小さいのを想像して、なんとなく笑ってしまう。

「ふふ、それはちょっと意外」

「橘笑った」

町田くんはそう言うと、私の頭にポンと手を乗せた。

「かわいいね」


自分でも顔が熱くなってるのがわかる。


町田くんの距離感、難しすぎる!どうして急にこんなこと!
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