ずっと好き
「あたし待てないから無理。てか新入生いじめるとか最低。結局お前らがやってること弱い物い
じめ。いつもいばってるけどそんな事してちゃ仲間無くすよ?」
この人いったい何者なの・・・先生ではないみたいだけど・・・私服着てる・・・
私の頭の中は混乱していた。
「は?黙って聞いてりゃうちらが最低だって??悪い事してたら1年でも締める。それがあたしら
の決まりじゃん。」
「この子が何したって言うんだよ。事情も聞かずに頭ごなしに怒ってさ。最低」
「っっ!!・・・でも証拠はあるんだよ!」
「てか全部話し聞いてたけどこの子はファンクラブつくったとか知らないわけじゃん。なのに急
にそんなこと言われても困るだけだと思うけど?」
私、どうしたら良いの・・・?
「・・・チッ・・・行くぞ」
「いたっ・・・」
広永先輩たちは乱暴に私の胸倉から手を離し、中庭から出て行った。
「大丈夫?」
「あっ・・・はい・・・ありがとうございました」
「あんまりイケメンと仲良くしてたらまた目つけられるよ?気を付けな」
「私は春樹とは双子です!!兄弟でも仲良くしちゃいけませんか!?」
私は少し怒った口調で言った。
「それ、説明してきな。てか誰がそんな決まりつくったんだか。イケメンと仲良くしてたら締めるなんて。ただの最低じゃんね。じゃ」
三浦さんは長い髪をなびかせて中庭を出て行った。
「ま、待ってください!名前を教えてください!!」
「三浦紗璃。」
その一言を残して三浦さんはさっていった。
それにしても綺麗だったな……
私はしばらくその場に固まっていた。
クラスも聞けばよかった。
とか考えていたらチャイムが鳴った。