お前は別だから
ー海ー
初が隣の部屋に行った。

初と呼ぶことにしたのはアイツが他のやつと違うと思ったからっていうのもある。
あ、あとから知ったあの姿も好きだな。


たぶん好きになってしまってる気がする…

その間に他の使用人にもこれからこの隣に初が住むと伝えておいた。
すると、Aに怒られた。“そうされたら、夜のお相手とやっていることが彼女に丸聞こえになってしまう”、という話だった。

だから僕は答えとして、“もうこれからしばらくは夜のお相手をなくす”と。Aが泣いていたがそんなことどうでもよかった。


本人には言わなかったが、とても美人で、手足が細長い。そして料理もすごく美味しかった。まるで、プロのようだった。


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