お前は別だから
「使用人DとEです。あなたが私たちを選ばずそいつを選ぶなどするから!今日で私たちは辞めます!…が…その前に!」
僕の前でDとEが止まり、バットを上に構えた。

振り下ろしてきた。
『ビュッ』

ぎゅっと目を瞑ったが、痛くなかった。ゆっくりと目を開けると

「初‼︎」
初が僕を守っていた。
「だ、大丈夫です、か?海様…」

頭から彼女は血を流している。大丈夫じゃないのは初なのに…彼女は自分を心配せず、俺を心配している…

「初、大丈夫じゃないだろ?病院に行くぞ。」
「おま、ち、くだ、さい。」
手を引くがなかなか行こうとしない。

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