お前は別だから
ー初ー
「んっ、ここは…」
「病院だ。」

「海様!ご無事で!」

慌てて起きようとすると、
「だめだ!起きるな。」

硬い声でそう言われた。まるで怒るような。

「すみません。怪我してないですか?」
「あぁ。」

「よかったです。」
「よくない。お前が大怪我じゃないか。」

「すみません、必死で。」
「もうあんなことするなよ。」

「えっ、駄目ですよ。主人を守るのは私の仕事ですからね。」

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