お前は別だから
『コンコン』
「はい、どうぞ」
「失礼します。」
「どうした?」
「あのやっぱり、家に帰りたいのですが…明日から家ではダメでしょうか。」

「どうかしたか?」
優しく聞かれるけれど…

「入るのが怖くて…」
トラウマで入れなくなってしまった。

「わかった。じゃあこの部屋で寝たらいい。一緒にこの部屋で過ごせ。」
「分かりました。」
結局家には帰れず、この部屋で住むことになった。

「海様、掃除しますね。」
「あぁ。」
散らかっているものを片付けていく。
「なぁ、初って彼氏いんの?」

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