君への答え
出会いと別れ
俺と彼女は中学で知り合った。
クラスの中でもやんちゃだった俺は毎日呼び出しをされ、仲の悪いやつとすれ違うたびに殴り合いをしていた。
そんな中、たまたま席が近くだった凛(のちの彼女)だけは俺に怖がる事なくいつも俺の話に笑ってくれ、毎日挨拶もしてくれていた。
そしてある日、
『テストの点数で負けた方が一週間相手の宿題をやる』という賭けを凛が申し込んできた。
結果は俺の圧勝だった。
凛は文句も言わず何故か嬉しそうに俺のノートを持って行った。
次の日、凛は先生に呼び出された。
優等生が呼び出されるのは不思議で仕方なかった。
そして、泣きながら教室に戻ってきた凛を見て、理由はすぐに分かった。
俺は慌てて職員室に行き、『宿題は無理やり俺がやれと頼んだ』と伝えた。
もちろんおれは居残り、その上家庭訪問までされた。
それを知った凛はすぐにおれに電話をしてきた。
凛は泣きながら何度もごめんと謝っていた。
そして、最後に『好き』と震えた声で告白をされた。
そして、付き合うことになった。

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