電車で見かける男の子
しょうがないのは分かってるけど、
ここから乗らないでよ~

正直そう思った

そう思ってみたから、目つきが悪かったのか
男の子がこっちを少し見てぺこっと会釈した

それによって、
なんでよ~!
というむすっとした気持ちから
なんだ、いい子じゃん
と、少し気持ちが落ち着いた

その後、反対のドアが開き、
私の降りる駅で私の目の前のドアが開いた

すると男の子が何も私が行っていないのに、
スッとよけてくれてスムーズに降りられた

今日はなんとなくいい日だなあ、なんて思っていた


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