電車で見かける男の子
そんな日々がそのまま何か月か過ぎた

その男の子のことはその間に何回か見かけ、
そのうち何回かは近くに立っていただけ

特に特別なこともなかった

当たり前だ
電車で見かけた男の子と、なんて
妄想すると楽しいけど、現実的に考えると
ありえないし、少し恥ずかしい、なんて


でも、そのあと、
だいたい11月ごろだったかに、
ふとその男の子を意識することがあった

それはまたここ数か月と同じように
その男の子が電車で私の近くに乗ってきたときのこと

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